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防衛省へ「大規模接種センターでの新型コロナウイルスワクチン接種に関する要望」を提出しました

防衛大臣
岸 信夫 殿

大規模接種センターでの新型コロナウイルスワクチン接種に関する要望

                           2021年5月20日

                    一般社団法人             
全日本難聴者・中途失聴者団体連合会理事長
新谷友良

 私たち全日本難聴者・中途失聴者団体連合会は、聞こえない・聞こえに困っている人のために、交流の場、学びの場を提供し、互いに支え合う社会の実現を目指して「聞こえ」の様々な問題を社会に向けて発信している全国の難聴者・中途失聴者団体の連合体です。新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて「新型コロナウイルスワクチンの接種に係る自衛隊 大規模接種センター」を設置・運営いただいていることに深い敬意を表します。  

3回目の緊急事態宣言の中、感染者数は減少傾向にあるものの医療機関の逼迫した状況が続いており、コロナ感染収束までまだまだ時間が掛かると考えられます。

今回の大規模接種につきまして、対象者が
①(東京センター)東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、
 (大阪センター)大阪府、京都府、兵庫県に居住していること
② 地方自治体から送付された接種券を持っていること
③ 今回が第1回目のワクチン接種であること

と案内されていますが、多くの人が集まるなか、感染を避けながら円滑なワクチン接種を実行するのには、大変多くの課題があると感じられます。

日本全国には1千万人を超える聴覚障害者がいますが、とくに私たち難聴者・中途失聴者は、ワクチン接種に係わる連絡・意思疎通が電話や口頭での説明など音声によって進められることに大変大きな不安を感じております。防衛省の皆さまには、ワクチン接種実施に当たっての準備に多忙を極められておられることとは思いますが、下記の点について格別のご配慮を頂きたく、文書でお願いする次第です。

【要望】
1.接種会場には「耳マーク」(下記)を設置し、行動に不安な難聴者・中途失聴者に筆談・コミュニケーションボードによるサポートを行ってください。

2.接種会場でのすべての音声案内・説明には、ホワイトボードやモニターを活用した字幕表示を行ってください。

3.問診・経過観察にあたっては、筆談・コミュニケーションボードを活用して、ワクチン接種を受ける人の理解を確認してください。

 

「耳マーク」

耳マーク

(連絡先)
一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
〒162-0066 東京都新宿区市谷台町14番5号 MSビル市ヶ谷台1階
FAX :03-3354-0046  TEL:03-3225-5600
E-mail:zennancho@zennancho.or.jp

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