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厚生労働省および日本医師会へ「新型コロナウイルスワクチン接種に関する要望」を出しました

2月17日、厚生労働省および日本医師会へ、「新型コロナウイルスワクチン接種に関する要望」を提出いたしました。

厚生労働大臣
田村憲久 殿
公益社団法人 日本医師会
会長 中川俊男 殿

新型コロナウイルスワクチン接種に関する要望

2021年2月17日

一般社団法人
全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
理事長 新谷友良

 私たち全日本難聴者・中途失聴者団体連合会は、聞こえない・聞こえに困っている人のために、交流の場、学びの場を提供し、互いに支え合う社会の実現を目指して「聞こえ」の様々な問題を社会に向けて発信している全国の難聴者・中途失聴者団体の連合体です。新型コロナウイルス感染拡大防止に向けての医療関係者の皆さまの昼夜を問わない対応について深い敬意を表します。
 2回目の緊急事態宣言の中、感染者数は減少傾向にあるものの医療機関の逼迫した状況が続いており、コロナ感染収束までまだまだ時間が掛かると考えられます。一方、新型コロナウイルスワクチン接種については、医療従事者等への接種が本日2月17日にも開始され、医療従事者等の後、高齢者、基礎疾患を有する方等へ順次接種が進められると伺っています。
 ワクチン接種の流れについて、「住民票を登録している自治体からの予防接種券の自宅送付⇒電話やインターネットでの接種の予約⇒指定接種会場での問診表の提出・医師による予診・接種・経過観察」と報道されていますが、多くの人が集まるなか、感染を避けながら円滑なワクチン接種を実行するのには、大変多くの課題があると感じられます。
 日本全国には1千万人を超える聴覚障害者がいますが、とくに私たち難聴者・中途失聴者は、ワクチン接種に係わる連絡・意思疎通が電話や口頭での説明など音声によって進められることに大変大きな不安を感じております。厚生労働省や医療関係者の皆さまには、ワクチン接種実施に当たっての準備に多忙を極められておられることとは思いますが、下記の点について格別のご配慮を頂きたく、文書でお願いする次第です。

【要望】
1.ワクチン接種の予約は、電話だけではなくFAX、パソコン、スマートホンによる予約を可能にしてください。
2.接種会場には「耳マーク」(下記)を設置し、行動に不安な難聴者・中途失聴者に筆談・コミュニケーションボードによるサポートを行ってください。
3.接種会場でのすべての音声案内・説明には、ホワイトボードやモニターを活用した字幕表示を行ってください。
4.問診・経過観察にあたっては、筆談・コミュニケーションボードを活用して、ワクチン接種を受ける人の理解を確認してください。
 
「耳マーク」
耳マーク

(連絡先)
一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
〒162-0066 東京都新宿区市谷台町14番5号 MSビル市ヶ谷台1階
FAX :03-3354-0046  TEL:03-3225-5600
E-mail:zennancho@zennancho.or.jp